概要
2025年6月23日から3日間にわたり開催された情報処理学会主催シンポジウム「DICOMO2025(マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム)」にて, 学部4年次の研究テーマである「リズムラリー:卓球とリズムゲームを融合したエンタメスポーツ」について口頭発表を行いました。
本学会では200人近くの参加者が集い、インタラクティブシステムやマルチメディア技術に関する最新の研究成果が発表されました。 私自身も修士初の学会発表で不安な面もありましたが、準備を重ね、無事に発表を終えることができました。 質疑では自分たちでは気づけない視点からの質問も多く、非常に有意義な経験となりました。
発表内容
近年,スマートフォンの急速な普及により,端末に内蔵されているセンサを用いたサービスやアプ リケーションが増加している. 本研究では,我々が提案してきたスマホ卓球にリズムゲームの要素を組み 合わせ,音楽の拍に合わせてラリーを行い,エンタメ性の拡張や技術力の向上に繋がるエンタメスポーツ を提案する. 卓球ラケットとスマートフォンの加速度センサを用いたヒット判定を用いて現在時刻を取得 し,音楽の拍で取得する現在時刻との差でリズムゲームの判定を行うアプリケーションを作成し,複数人 に体験してもらった. 結果として今回の被験者に限り,エンタメ性及び技術力の向上の可能性を示せた.
振り返り
初めての全国規模の学会での発表ということもあり,発表準備段階から多くの学びがありました。 特に,限られた発表時間の中で研究の背景・構成・成果を的確に伝える難しさを実感しました。 また,質疑応答の時間では想定していなかった観点からの質問も多く寄せられ, 自身の研究をより広い視点で捉える契機となりました。
今後は,本研究で得られた知見を発展させ, よりユーザ体験を重視したインタラクティブなスポーツデザインを探究していく予定です。
会場風景